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H−デバッガ AH6000には多くの便利な機能が備わっています。  
より使いやすい、便利なデバッガを目指し、H−デバッガは進化し
続けます。
(DEFの機能は、AH7000/AH6000とも同じです。)

■C言語ライクの演算子のサポート、インスペクト機能、評価/変更窓


構造体、ローカル変数、配列、ポインタ、キャスト演算子も表示可能です。(Ver.3.00以上対応)
 コンパイラによって制限があります

 構造体の参照例

変数をマウスでポイントするだけで、変数の値を表示するインスペクト機能
評価/変更窓では、値の変更も自由に可能。この窓は変数上でマウスのダブルクリックによっても開き、操作が非常に簡単

■シミュレーション機能(オフライン操作)
シミュレーション機能(オフライン操作)を有効にした場合のDEF全体画面です。
<特徴>
ターゲット基板が無い状態でも簡易なデバッグが可能です。
空間(2)をターゲット側にマッピング指定することにより、I/Oをエミュレーションすることが可能になりました。ただし、プログラム動作は、PCメモリ上でのシミュレーション動作の為、内部I/Oより割込み要求があっても割込み動作はしません。割込みシミュレーション操作で対応して下さい。
ブレーク設定は8点まで可能です。(データブレーク8点)
割込みの擬似発生機能を搭載しています。
(プライオリティ判定機能有り SH-2/割込みモード2時のみ対応)
最新4Kステップ分の実行履歴と全レジスタ内容とメモリアクセス履歴(最終8ポイント)を記憶しています。
PBC無タイプのCPUデバッグ時にシミュレーション機能が役立ちます。
シミュレーションについてはこちらを参照して下さい。

■シミュレーション機能(オフライン環境設定
シミュレーション機能(オフライン操作)をする場合、環境設定が必要です。
<ファイルメニュー>−<オフライン環境設定>をクリックする。

空間(1)の設定 最大16Mバイトまでです。(開始アドレスは固定)
ベクタをファーム用途用に書き換えしたくない場合は、「チェック」します。
空間(2)の設定 最大16Mバイトまでです。(終了アドレスは固定)
空間(2)エリアをエミューレートする場合は、「チェック」します。
H8/300Hシリーズに限り、メモリ空間を指定します。
設定範囲外をアクセスしても無視させたい場合は、「チェック」します。


■SCI調歩同期のBRR値計算ツール
SCIの調歩同期における各ボーレート(BPS)のBRR設定値と誤差(%)を計算する。
<ヘルプ>−<SCI調歩同期BRR値計算>をクリックする。


[BRR計算式]を選択します。[2パターン]
計算に必要な[n][0〜3]を選択します。
周辺クロック[PΦ]を選択します。
PLL等の逓倍が必要な品種は指定します。
BPS最終項目の「スカイブルー」部分は、Key入力可能なセルです。BPS一覧に無い場合は、ここにKey入力して下さい。
誤差[Margin(%)]の赤文字表示は、±2.0%の範囲外を示します。

■外部エディタJump機能及びMakeの起動
View画面より、外部エディタとMakeの起動が可能になりました。
<オプションメニュー>−<環境設定>−<Mode>をクリックする。



外部エディタを使用する場合は設定が必要です。説明は「こちら」です。
   
Makeを使用する場合は設定が必要です。説明は「こちら」です。

■プロファイル表示機能(TOPPERS/OSEK)
TOPPERS/OSEK用のプロファイル機能です。システムTick単位でTaskのRunning状態を計測します。

■HEXファイルの分割ツール
内蔵フラッシュROMエリアを超過したHEXファイルを内蔵FROMエリア用と超過外部エリア用にHEXファイルを分割する。

■ダンプエディット機能
Data部で、マウスクリックをしますと、直接数値入力モードになります。
↑↓→←キーにて移動でき、右上にアドレスとシンボルが表示されます。

■CPU別デバッガ仕様一覧表示
CPUとモニタワークエリアの方式に対応した、デバッグに必要な情報がCPU事に一覧表示されます。モニタワークエリアの方式の詳細は「解説テキスト」を御覧下さい。

内蔵フラッシュROMのサイズ表示
内蔵RAMのスタート番地及びサイズの表示
モニタが使用する内蔵フラッシュROMの範囲を表示
モニタが使用する内蔵RAMと使用スタック数の表示
デバッグ方式と使用SCI番号の表示
リセット時のソフトタイマの推奨/不要の表示
ハード/ソフトブレークポイント数の表示
その他


■シンボル表示
登録シンボルを各カテゴリ別、及びユニット別に参照することができます。

<特徴>
登録されているシンボルのアドレスを表示します。
カテゴリ別に選択可能(全部・関数・変数・ETC・MOD)
シンボル表示順をアドレス/名前/UNIT順に選択できます
指定したシンボル名/UNIT名/DIR名のみ抽出します。
カテゴリ関数指定時にシンボル部をダブルクリックするとCView表示します。
カテゴリ変数指定時にシンボル部をダブルクリックするとDump表示します。
シンボル部でマウス右クリックのプルダウンメニューにて各表示先を自由に選択できます。

■Watchでデータ変更する機能
Watch16ポイントまで設定でき、ブレーク履歴との組み合わせにより、4Kステップ記憶しています。
<特徴>
ワンクリックで最新設定全項目が復活します。
Data部で、ダブルクリック又はリターンをしますと、直接数値入力モードになります。
周期サンプルにチェックをしますと、プログラム動作中に周期的にオンザフラ機能によりターゲットの情報を取得表示します。
Watchポイントは、最大16ポイントです。

■ブレーク(停止)履歴機能


デバッグ中にブレーク(停止)したアドレスの全レジスタとWatch情報を4Kステップ分記憶しトレース風に表示します。
<特徴>
B[0]が最新のブレーク情報になります。
B[-4095]4Kステップ前のブレーク情報です。
B[x]の位置でダブルクリックしますとCviewにソース表示をします。
ブレーク履歴情報のC/Asm表示の選択ができます。
カーソル位置の記憶したレジスタとWatch情報を表示します。
ブレーク履歴の検索ができます。
ブレーク履歴情報をファイル保存できます。

■外部RAMのみへダウンロードする機能
内蔵フラッシュROM以外にロケートされたプロジェクトファイルをダウンロードする場合、左画面のようなメッセージが表示され、ロード先を選択します。
・内蔵ROMと外部RAMへのダウンロード
・外部RAMのみへのダウンロード(ROMエリアはベリファイ実施)
RAMのみを選択した場合、外部RAMへのバイトアクセスが可能状態になっていることが条件になります。(H8SX/1651は除く)
RAM上でのデバッグについてはこちらを参照して下さい。

■ターゲット接続テストツール
ターゲットとの信号確認および波形計測を容易にする為、H-debuggerからの出力/入力信号を個別に操作出来るようにしました。

<出力/入力仕様>
CPU設定により、オープンドレイン/バッファ出力が使用
している方式に自動で切り替わります。(選択不可)
<出力状態選択>
・LOW
・HIGH
・2secパルス(信号名により周波数は異なります。)
以上、3パターンの選択が出来ます。

■Mix表示機能
CソースラインとアセンブラのMix表示が可能になりました。

■メモリフィル/検索
指定メモリアドレスからサイズ分パターンをセットします。【FILL】
指定メモリアドレスからサイズ分パターンを検索します。【FIND】
EQU:イコールパターン検索  NOT:ノットパターン検索
メモリアクセスビットを指定します。【Access】
char:8bit short:16bit long:32bit
モニタ使用RAMエリアに干渉した場合は、補正します。【FILL】

■メモリコピー
転送先アドレス【Dst address】
転送元アドレス【Src address】
サイズ【Size】
メモリアクセスビットを指定します。【Access】
char:8bit short:16bit long:32bit

■プログラムコード分析のメモリ先選択
トレース/ステップ/逆アセンブラ表示等のプログラムコード分析時にメモリ先を選択することができます。
メモリ先 設定・表示項目 原理 長所/短所
PC側メモリ 擬似
(PcMemory)

ダウンロード実施時、PC機側にターゲットと同じメモリ空間を作成し、プログラムエリアのみ擬似対応する。




(環境設定にて設定)
<長所>
・情報取得時の速度が向上する。
・ターゲット実行時の情報取得時にオンザフライ機能等によるターゲットの停止頻度が減少する。

<短所>
・ダウンロードを実施しないと、この機能は使用することができません。
ターゲット側メモリ 実体
(TargetMemory)
常時ターゲット側のメモリから通信により取得する。




(環境設定にて設定)
<長所>
・実メモリである。
・ダウンロードをしなくても常時可能である。

<短所>
・情報取得時が通信経由の為、速度が低下する。
・ターゲット実行時の情報取得は オンザフライ機能によりターゲット側が一時停止する。

■Cview検索(Grep)機能


マウスカーソル位置の文字列を全登録モジュールより検索表示します。

検索結果行でダブルクリックしますと、その位置のソースをView画面に表示します。 

■STACK解析機能(Hew/ELFに限る)
関数内で停止している場合、どこから呼ばれているかフレームポインタを解析し呼び出し元を表示します。
解析結果行でダブルクリックしますと、その位置のソースをView画面に表示します。 

■分岐トレース機能(H8/300L,H8/3048F-ONE,H8/Tinyに限る)
停止した位置より4点前までの分岐位置をトレースします。(Trace[0]: 停止位置 [1]−[4]:分岐位置)
分岐トレース画面上で「ダブルクリック」しますと、その位置のソースをView画面に表示しますので解析に便利です。

■ハードブレーク履歴機能
BP1/BP2の設定した履歴を最新16ポイント記憶し、再設定およびブレークポイントの確認が容易にできます。
これにより、16点まではソースの表示をしなくても自由にブレークポントの選択設定が可能です。


1) ブレークポイントは、順番に記憶されます。ただし、途中で空きがあった場合は、その場所に優先的に入ります。
2) アドレス部で「ESC」キーを押下しますと、そのポイントを削除します。
3) BPx履歴全消去をチェックしますと、そのポイントの全16ポイントを削除します。
4) アドレス/シンボル部で「ダブルクリック」しますと、そのアドレスのCViewになり、ポイントを設定します。
5) 番号の左側をチェックしますと、そのポイントのブレークポイントを設定します。

■レジスタPC周期サンプリング&ログ記録
レジスタPCの値を周期的にサンプリング可能にしました。
サンプリング値はログ記録のONにより、ファイルへ書き込みが行うことが出来ます。
これにより、プログラムが暴走した時にも、後からPC値の解析を行うことが可能であり、デバッグが効率良く行うことが出来ます。
周期時間は、WindowsPC機の能力により影響を受けますが、だいたい50〜200ms/サンプルです。
AH6000から出力しているNMI信号を測定することにより正確な周期が計測できます。


■ソースブレーク機能&標準出力機能
Cソース行にブレーク文を記述することにより、ブレークポイントを無制限に設定できます。
Cソースの修正をすること無くソースブレークポイントの通過・停止の設定ができます(16ポイントまで)。17ポイント以上記述した場合は、その超過したポイントでは無条件に停止します。
又、Cソース行に標準出力文「PUTCH(char a)」を直接ソース行に記述することにより、ローカル変数等のデバッガ情報表示をPUTCH窓に表示させることができます。詳細はこちら


■標準機能
メモリセット
メモリダンプ
■メモリフィル
ダンプ基数変更
10 <-> 16進変換表示
レジスタアクセス
ウオッチ表示
シンボル表示
■ブートロード
シンボル読込
ダウンロード
アップロード
べリファイ
■プログラム実行
プログラム強制ブレイク
ブレークポイント設定・解除
逆アセンブル表示
Cソース表示
■トレース実行
■ステップ実行
■Cトレース実行
■Cモジュールステップ実行
フラッシュROMライタ
割込み禁止/許可
ログ記録開始/終了
CPU設定
ターゲットのリセット
バージョン表示
ヘルプ
MS-DOS実行
★印は、ターゲット実行中でも受付けます。(オンザフライ機能)

■オンザフライ機能
オンザフライとは、ターゲットのプログラム実行中にコマンドを発行した場合、ターゲットのプログラムを一時停止させ、
情報を取得したのちターゲットを実行させることを自動でする機能のことです。
これはH-debuggerがターゲットの状態を取得するために必要な時間であり、この停止時間はコマンドによって下表のように異なります。

コマンド 停止時間単位:mSec 備考
ブレークポイントの設定 0.68  
ブレークポイントの解除 0.68  
1バイトのメモリアクセス 0.31 1バイト増毎に+0.06mSec MAX 5.3mSec
全レジスタ 2.4  
個別レジスタ(ERレジスタ) 0.26  
個別レジスタ(PC) 0.22  
1行の逆アセンブラ 0.68  
DI,EI,IntFlg(割り込み系) 0.30  

*CPUがH8S/2633 でクロックが19.6608MHzの時の実測値
*正確に実測する場合は、H-debuggerから出力しているNMIのLOW時間を計測してください。
NMI(LOW)巾がターゲット停止時間になります。
H8/3048F−ONEの場合は、FWE信号(LOW)巾がターゲット停止時間になります


■ユーザー書き込み回数の表示

ブートロードしてからの、フラッシュROM書込回数が表示されます。
※ターゲットのフラッシュROMにカウント値が書込まれます。

■ショートPB
4種類のショートPBにて、ワンクリックで以下の機能が使用可能です。


Go プログラム実行 ターゲットプログラムを実行します。
Break プログラム強制ブレイク 実行中のプログラムを強制中断します。
RstMon ターゲットリセットとモニタ開始 ターゲットをリセットし、モニタ開始をします。
Reset ターゲットのリセット ターゲットをリセットします。


Win:サブ窓の退避/復元
レジスタ・ウォッチ・シンボル表示インフォメーション窓等を一緒に退避/復元します。
Reg:レジスタアクセス
レジスタ窓のオープン・クローズ
レジスタ窓には全レジスタの値が表示され、プログラム停止時に内容が更新されます。
必要な時には、ボタン操作でレジスタ窓を開いて現在のレジスタ値を見ることができます。
又、この窓でレジスタの内容をキー入力により書き換えが可能です。

Trace トレース実行 トレースを開始します。
Step ステップ実行 アセンブラレベルでステップトレース(PC値が次の行になるまで実行)を開始します。
CTrac Cソーストレース実行 Cソースでのトレース(PC値がCソースのいずれかのアドレスに一致するまでトレースを実行)を開始します。
CStep Cモジュールステップ実行 CモジュールレベルでCステップトレース(PC値が現在選択されているCモジュールのいずれかのアドレスになるまでステップトレースを実行)を開始します。

DI 割り込みを禁止します。
EI 割り込みを許可します。
IntFlg 割り込みの禁止/許可状態を調べます。

■ダンプ窓
コンボボックスの項目選択でダンプ窓の機能が切り換えられます。
コンボボックスの項目選択でダンプ窓のメモリタイプが切り換えられます。

メモリダンプ
メモリの内容を表示します。
メモリセット
指定されたアドレスの内容を変更します。

■シンボル読込
シンボル及びライン情報を読み込みます。

■ダウンロード
プログラムファイルを読み込み、ターゲットに書き込みます。

■アップロード
メモリの内容をファイルに書きます。

■ブレークポイント設定・解除
ブレークポイントの設定/解除をします。
■Cソースとラインアドレス表示
View窓にCソースとラインアドレスを表示します。
View窓上で直接ダブルクリックしますと
BP(ブレークポイント)の設定/解除をします。
青のラインは、BP1が設定されているラインを示します。
緑のラインは、BP2が設定されているラインを示します。

■アセンブル表示
指定されたアドレスから逆アセンブルし、表示します。

フラッシュROMライタ
ターゲット側に実装したフラッシュROMに複数回ダウンロードする場合に使用します。
オンボードフラッシュROMライタと同等の機能です。

■CPU設定
ターゲットのCPU情報を設定します。
ターゲットのCPU型名とクロック周波数を指定するだけです。

■ログ記録開始/終了
ワンクリックでログの開始/終了が切換可能です。

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